sum

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ずっと、病室にいる。
小さい頃からずっと。
ママとお姉ちゃんたちの顔を見るのが辛くなってくる。
お見舞いなんて来なくていいよ、私が悪いから。
そんな事言えずに今日も面会の時間を待つ。
ドアのノック音。
「どうぞ」
久しぶり。
そう言って君はベッドの横の椅子に腰掛ける。ゴミ箱に捨てられた私の抜け落ちた髪を一瞥して。
「今日学校は?」
君は少し頬を膨らませる。
「いつも行ってないみたいに言わないでよ。今日からテスト期間なの。」
それはごめん。
「そうなんだ」
それから少し君と話をした。
少しずつ強まってくる吐き気。
思わず唾を飲み込んだ。
「体きつい?」
取り繕うこともできなくて小さく頷いた。
「見ないで」
こんなところ君に見せたくないから。こんな見苦しくて汚いとこ。
「わかった。ナースコールだけ押すね」
そっとナースコールが押された。
君は出ていく。
安堵からかベッドを汚した。
ゴミ箱間に合わなかった。
看護師さんが入ってきた。
早く、楽になりたいな。

8/2/2023, 10:43:24 AM