太陽のようなものだ。人というのは。
茫漠たる宇宙に散逸する欠片々々、破片々々。
寄せ集まり、衝突し、あるいは再び散逸し。
そうして生まれる。
生まれた太陽は、膨大な熱と光を出す。
限度を知らない。
厚顔無恥で、この宇宙で一番偉いかのように君臨する。
己が輝きのせいで、周りを見ることもロクにしない。
時折、他の太陽に惹かれるかもしれないが、
衝突すれば、一方が取り込まれるか、両者爆散するか...。
孤独に、ひたすら孤独に銀河の中を、
旅をしていると知りもせず、
ぐるぐる、ぐるぐる。
数十億年ぽっちの命を使いきったその残骸は、
また次の太陽のための欠片々々、破片々々になり、
あるいは光をも飲み込む「死」の暗黒天体になり、
茫漠たる宇宙に漂うのだ。
人のようなものだ。太陽というのは。
2/23/2023, 8:21:57 AM