「あれが北斗七星で、あっちのがカシオペア座だから」「じゃあ、あれが北極星?」「そうだね」テントのそばで身を寄せ合いながら、ひとつずつ星を見つけていく。星明かりのおかげで暗いとは思わない。「きれいだね…」星空はきれいだ。でも、夜空に輝く星よりも、星に見惚れる君の横顔に見惚れてしまう。「なに?」それに気づいた君がこっちを見るけど、こんなセリフ、口が裂けても言えないな。君のほうがきれいだ、なんて。
2/1/2023, 9:17:41 AM