いつも目を閉じていらっしゃるあの方に思い切って理由をたずねてみましたら、忘れたくない色と模様にうっかり出会ってしまわぬようにさ、と仰った。紅いのかしら、それとも、私と少しは似ているかしら。あの方の瞼の裏に残されたままでいるものは。私はなるべく音を立てぬよう、そっと自分の葉を落としました。#木枯らし
1/19/2023, 1:23:47 PM