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……眠くない。
どうしよう。一睡もせずにもう午前5時だ。
ブラインドの隙間から、明るくなってきた空が見え始める。
7時まで残り2時間寝るべきか、それともこのまま起きているべきか。…どちらの方が楽なのだろうか。
くそ、もう少し早くお風呂に入っとくべきだった。
私は、ぽつぽつ、と雨がガラスにあたる音に耳を澄ました。
今日の授業はなんだっけな、昨日休みだった友達、今日は来るかな。給食はなんだろう。
そんなことを考えながら、眠りにつくのを後回しにし、ベッドから身を起こす。
ブラインドを開き、水滴の着いたガラス越しに薄暗い空を眺める。
下の方に、雲に隠れがかった細い三日月を見つけた。
夜があけてしまう。もう、1日が始まってしまうのか。
ずっとひとりの時間が続けばいいのに。
町がまだ目を覚ましきらないこの時間が、もっとゆっくり流れればいいのに。
私はベッドに戻り、迫ってくる明るさを遮るように毛布を深く被る。
私が眠りにつく頃には、いつの間にか雨の音は聞こえなくなっていた。
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今の状況を全くそのまま書いてみました!おやすみなさい!!
【月夜】2024/03/08 05:34:34
3/7/2024, 8:30:35 PM