わたしは、アオイの瞳が嫌いであった。
アオイはいつもいつも、わたしを見てくるのだ。
「今日も何か落ち込むことがあったの?」
優しく話しかけてくるアオイは、他の人には好感が持たれそうだが、今のわたしにはただただうざったい。
「ねえ」
アオイは、俯いているわたしの顔を覗き込んでくる。わたしは必死に目をあわせまいと、顔を逸らした。
わたしは、その顔が、その瞳が嫌いなのだ。
その、何もかも見透かしてくるような、何もかも赦すような、その安らか瞳が。
どうしてわたしなんかに話しかけてくるのだろう。
わたしは彼女を裏切ったというのに。
ことの発端は、わたしへのいじめだった。
まあ、そうだ、ただただわたしが陰気臭いとか、そういう理由である。
わたしはいじめなどくだらない、下衆な人間がするものだ、と斜に構えていたが、さすがにこたえるものがあった。
ノートや教科書を切り裂くのはないだろう。金がもったいないじゃないか。
とまあ、そういう理由でいくらか落ち込むことはあった。
教室にいると、馬鹿どもがわたしをコケにしてくるため、わたしはいつもの校舎裏のベンチで食事をとっている。
アオイと話す様になったきっかけは、いつも通り1人で弁当を食べようと、ベンチに座った時だった。
めんどくさいし展開よめるんでやめます
読んでくれてありがとうございました
3/14/2023, 2:51:12 PM