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コンビニの帰り道。
「もしも明日世界が終わったらどうしますか?」
突拍子のない質問に私は間抜けな声を上げた。
「起きて、病んで、エナドリ飲んで寝てそうです。」
あなたは不思議そうに私を見た。
「なんか特別なことしないんですか?」
その日に世界が終わるなら、何か特別なことをしたって変わらないだろう。
「しないと思います。あなたは?」
少し迷っている。恥ずかしそうに笑った。
「今日みたいに君と深夜にコンビニ行って喋ってたいです。」
「あなたも特別なことしないんですね。」
頷くとあなたは私の手に少し触れた。
「じゃあ早く喋りましょうか。」
私はそっとあなたの手を握った。

6/7/2023, 11:15:27 AM