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私は友人の結婚式の帰りにとあるカフェにきた。
「はぁ~。新郎かっこよかったなー。私にも運命の相手現れたらいいのに。」
そんな勝手な妄想を1人で呟いても現れるわけないと分かっているのに、そんなことを言ってしまう。
はぁー。お腹空いた。一応式で食べたけど、満腹になるまで食べると引かれるからちょっとしか食べてない。運命の相手が現れるかもしれないという絶対に無い可能性をちょっと信じてた自分が馬鹿だった。
何かあるかなーとメニューを開いてみる。
えーと

○アイスコーヒー  
○ホットコーヒー
○紅茶
○オレンジジュース
○カヌレ
○ラスク

どうしようかなー。
ラスクは苦手だしカヌレにしよー!あとは、アイスコーヒーかな!店員さんが近くを通ったので声をかける
「すみません。アイスコーヒーとカヌレ下さい」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
店員さんがキッチンの方へ消える。
それにしてもこの店は紅茶のいい香りと周りの観葉植物が綺麗に並んでいて好きだな。とりあえず近くのカフェにググって来たのは正解だったなー!周りの人を見渡してみると、平日の昼頃であまり人がいない。
でも、1人だけ20代後半らしい眼鏡をかけた男性の人が紅茶を飲んでいた。顔はイケメン。こんな人を新郎にしたかったな。そんなことを考えていると
「失礼します。アイスコーヒーとカヌレです。
ごゆっくりどうぞ。」
軽くお辞儀をする。カヌレを食べながらさっきの男性のことを考える。ずっと見ているのが気づかれたのか男性がこっちを見る。軽く会釈をしてきたのでこっちも会釈をすると男性が紅茶を持ってこっちの席に来る。何で?面識のない人がこっちに来るとか何で?
「こんにちは。間違っていたらすみません。今日の結婚式にきていた人、、、ですよね、、?」
あぁ。新郎の友達か。スピーチをしていた気がする。
「あぁ。スピーチをしていた方、、、ですよね、?」
「はい!そうです!こんなことを言うのは気が引けるのですが、、、ずっと気になっていて、、。お話ししたいと思ってました。」
えええええええええええええええええーーーーーーー
なんで、、!体全体の体温が高くなっていくような気がする。気になっていてって、、、、、、。とりあえず話合わせるか。
「えっ?私も気になってました!」
「よかったー。どんどんお話ししましょ!」

どんどんお話ししていくうちにいい人かもしれないと思った。

そのあとは3年の月日が経ったあと2人は結婚した。
人生にはいい出会いがどこで現れるかはわからない。


10/28/2023, 6:50:33 AM