君が上を向いていたので釣られて空を見ると
そこは血塗られたように真っ赤に染っていた
「なんか、この世の終わりみたいだね、こわ〜い」
なんでもないように君が呟く
この世の終わりならいいだろう
君がいなくなる方が自分にとっては何倍も怖い
君がいなくなった時、
この空は一体何色になるのだろうか
空模様はどうなるのだろうか
そう思いながら視線を君に落とす
「何深刻そうな顔してんの、帰ろっ!」
そう無邪気に笑う君を見て、ふと確信した
太陽のような君が行くのなら
君が死んでしまう日の空はきっとどんな日よりも
いっそう青く、美しく輝くのだろうな
それを僕は空の上から眺めていたい
8/20/2022, 6:30:48 AM