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私が小学校の4年生の時の話だ。
私は早生まれのせいか、なかなか背も伸びず、クラスメイトより一回り体も小さいまま、何事もできるようになるのが遅かった。それでいじめとは言わないが、からかいの対象になっていた。
そんなある日、アカネちゃんが私を庇ってくれた。
からかっていた子がアカネちゃんに「その子の味方するの?」と聞いた。するとアカネちゃんは「私のお友達は私が決めるの。誰とお話ししたいかも私が決めるの。あんたじゃない。」と迷い無く言った。
からかっていた子も、それ以上に私がビックリして、教室の中が静まりかえった。

友達を自分が「選ぶ」なんて考えもしなかった。
彼女が自分と同じ10才とは思えない衝撃の出来事だった。
その後、高校進学を期に別の進路となったものの、社会人になった今も連絡を取り合う友となった。私は一方的に親友だと思っているのだが、彼女はどう思っているのかは問題ではない。
私が私の中で、アカネちゃんを大切な友だちと決めたのだから。


お題「友だちの思い出」

7/7/2024, 12:10:46 AM