汚水 藻野

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とあるゲームの話。

主人公が友達や家族、先生などに助けられながら、世界を救う物語。

友達は元気いっぱいに私のことを助けてくれたし

家族は私の背中を押すような言葉をかけ

先生は世界と私たちに想いを託した。

誰も私を止めてはいなかったし

止めてくれる人もいなかった。

結果的に全てが大団円で終え、みんながハッピー。そうなるはずだと思っていた。

でも、その裏では

友達は無理して空元気に笑顔を振り舞いて

家族は前を前をと行く私を心配し

先生はそれぞれが出来ることが限られていることを悔やんだ。

そっか。

みんな何もせず

想いだけを私に託して

結局みんな嫌だったんじゃん。

なんで誰も言ってくれなかったの

なんで誰も止めなかったの

こうなってしまうんだったら

「英雄」なんて枷、いらないよ。

_2023.10.29「もう一つの物語」

英雄になったことを良いと捉えるか
英雄になったことを悪と捉えるか

10/29/2023, 10:29:47 AM