心の片隅で
昔から君とよく時を過ごしていた。
いつも、僕が君のことを追いかけていた。
君はよく、どこかに行っちゃうから。
僕にとって、君の背中は大きくて憧れのような存在だった。
君はいつも、向日葵のように明るく笑いかけ
「レン!」
と呼んでくれる。
でも、何処かで僕の一番は君だけど。
君の一番は、僕じゃないと。
そう、思っていた。
君の頬を優しく触れる。
君は虚な目で僕を見つめて呟くように
「…レン、。」
と言う。
あー、最後に僕の名前を呼んでくれたんだね。
それが、なんだが嬉しくてたまらずにやけてしまう。
一番には、なれないだろう。
だけど、最後にはなれた。
小さな頃、心の片隅には劣等感と独占欲があった。
大人になれば、それは片隅には収まらない。
今ならば言える。
体温がだんだんと冷たくなっている頬を撫でて
「僕のことをみて」
もう、瞳を開けることはできない君に。
心の片隅には、罪悪感だけが残った。
12/18/2025, 6:51:30 PM