極貧生活の幼少時代、電気とガスが止められて、夜は蝋燭の灯火だけが私に安心をもたらしてくれました。
何も娯楽は与えられず、せめて時間を潰そうと考え、勉強をしようとすれば、親に自分に対する当てつけかと怒鳴られ、自分が何をどうすれば良いのかわかりませんでした。
空腹と暗闇。
先のことなど考えられず虚無的でした。
あの感覚を絶望と呼ぶのだと思います。
家にも学校にも居場所はありませんでした。
普通という水準を満たしていない人間には学校という小さな社会に居場所はありません。
偏見と侮蔑と差別は今でも当たり前のようにありますが、これらがなくなることは、この先もきっとないでしょう。
家と学校という小さく大きな現実から逃れるために、ほとんど利用されてない寂れた図書館が私の居場所になりました。
現実を忘れるために本に逃げました。
ある時、一冊の本との出会いが私の人生を変えました。
本との出会いが私の寂しさを埋めてくれました。
生きるための知識と考える力を私に与えてくれました。
多くの物理的な暗がりはどうにかすることができますが、知識の暗がりは自分が暗いという判断さえも下すことはできません。
知識と思考は社会の暗がりを照らしてくれます。
それは生きる希望となります。
自分がどうすれば良いのかわからない時、苦しい時に、もしよければ本を頼ってみてください。
同じ悩みをどうにかしたいと考えた著者からのメッセージはあなたの力になってくれますよ。
10/28/2024, 11:06:01 AM