これは、失恋の物語。
始まりは星の輝くレストランにて。
クリスマス、デートをしていた私たちは、
イルミネーションの輝く夜にレストランでディナーをしていた。
嘘がつけない君はモゾモゾして始終何か変だった。
ディナー中に急に真面目に君は話し始めた。
「あの…真面目な話があるんだ」
「何?」
「うん…」
「言いにくいの?」
「いや、大丈夫」
「うん、なら良いけど」
「真面目にね…僕と…結婚して欲しいです」
「えっ!」
「これが証拠」
そこにはケースに入ったダイヤの指輪があった。
小さなダイヤはキラキラしていて、私はキュンとなってしまった。
「これが僕の精一杯…」
「ああ、ありがとう!」
「受け取ってくれる?」
「もちろん!」
気が付いたら私はポロポロ泣いていた。
「泣かないで」と彼は言った。
「うん、嬉し泣き」
外には輝く星がダイヤのように輝いていた。
私はずっと忘れないだろう。
彼のプロポーズを…。
彼と過ごすこれからを…。
なーんてね…。
現実はプロポーズは無し。
離婚したさー(笑)
6/3/2022, 12:05:35 PM