「最悪」「どうした?」私の小さく呟いた声に反応する彼。雨音でかき消されると思ったのに。「今日せっかく新しいワンピ来てきたのに雨で濡れたんだもん。」そういうと彼は私のワンピースを見る。「ほんとだ、ここちょっと汚れてる。」頭をそっと撫でて微笑む。「でも君といれるだけで幸せだよ。」嘘が付けない彼の、私への愛。「ありがとう」だから私も返さなきゃ。「私も好きだよ。」彼は少しだけ笑って歩き出した。
6/6/2023, 12:10:23 PM