帚星 テラーノベル⇨天華🎧📖

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天の国は花畑。
綺麗で、色とりどりに咲いた花々は美しい光を放つ。
そんな、逝くまでには怖く、去くと、楽しいところ。


そんなの、ウソに決まってる。

私、可翁 鞠奈(かおう まりな)はいつも思う。
自分の目で見ていないことを、どうしてそう簡単に信じられるのか、私には1ミリも分からないことだ。

私は、自分で見たこと、ものしか信じない。
もちろん、ウソなんて通用しない。
可翁家の一人娘の鞠奈。
可翁家は、基本何でも信じる人達で、何度騙されたのか、数えきれないほどある家だった。

鞠奈は、そんなところばかり見ていたせいか、自分で見たもの以外信じられなくなってしまったのだ。
「えぇッ!?それは大変!〇〇万円ですね!すぐに用意致します!」
、、、馬鹿らしい。ウソに決まってる。
「、、、まま、それ、ウソだよ。詐欺だよ、さーぎ!」
仕方なく教えてあげる。
「あら?鞠奈!そんなことを言ってはいけないわよ。本当ならいけないでしょう?」
つくづく呆れる。
「お父さん!お父さん!」
そう言いながら2階へ上がるまま。
「なんだって⁉︎それは急がなければ!」
、、、ぱぱも騙される。もう、恥ずかしいんだってば、

「まりなちゃんのおうちって、すぐにだまされるんだよ」
「え?」
「いつもおかねとられてるって。」
「ッ、」
小さいながらにかけられた言葉。
そんなこと、分かっていたから、言い返せなかった。
辛かった。恥ずかしかった。なんで、なんで私が、そんなことも思ったっけ、

ばたばたと、どこかへ行こうとしているままとぱぱに聞く。

「なんで、そう、すぐに信じるの?」

「鞠奈、ちょっと、行ってくるわ。大丈夫、後で話すから。」

そう言って出て行く。







数分後



「あぁ、良いことしたなぁ、お母さん。」
「えぇ。良いことをしたわねぇ、」
、、、アホじゃないの?

もう一度問いかける。

「なんで、疑わないの、?」

半分呆れて、言葉を変えた。



目を丸くしたままとぱぱ。
すると、口を開いて、同じことを言った。


「だって、ーーーーーーーーーー」


この先は貴方で考えてみて下さい。
貴方が、この物語の「まま」と「ぱぱ」なら、なんと答えますか?

〜第2ストーリー/完〜
お題_花畑

お題とは似ても似つかない気が致しますが、「まま」、「ぱぱ」そして、「鞠奈」の気持ちを考えて頂くと光栄です。

9/18/2023, 6:40:08 AM