花散里

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ふと目が覚めて夜明けの街を部屋から眺める。
藍染のような空がだんだんと紫に、薄青にかわる。
空に浮かぶ雲はどこか細長く、頼りない。
そうしてやっと東の方が赤く染まる。

-やうやうしろくなりゆくやまぎわ
 すこしあかりて
 むらさきだちたるくものほそくたなびきたる

1000年前と全く違って、
全く同じ空を眺める。

どこか不思議な心地になりながら。


「空を見あげて思ったこと」

7/16/2024, 10:21:33 AM