ソノダ

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目の前には一直線な道。丁寧に舗装がなされている。
二車線、いや四車線はある大きな道だ。
どこまでも続いているように見える。
おかげで僕は迷わない。
ふと横の方に目をやると道がある。
緩やかに曲がっているし、脇道だからか舗装が甘い。
しかしその道の奥が心なしか光っているように見える。
「行ってみたいな」「何があるんだろうか」
僕は光の正体を探ろうとがんばって身を乗り出す。
が、歩みは止めない。
「僕の地図にはない道だ」「迷ったらどうしよう」
そうこうしてるうちに通り過ぎてしまった。
何事もなかったかのように前を向き直し変わらず歩き続ける。
人生ってこんなもんかも。
ほっとくと惰性に任せちゃう。

6/8/2024, 12:42:19 PM