ぺんぎん

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君の音が煩いくらいに蝉と交わりあう
もう治まらない鼓動の在処を這いずるように抑えつけるように
端整な顔立ちがくにゃりと崩れていく
私ごときにすがりついたまま身動きが取れずに甘い甘い罪に侵されている
ぞくぞくと身体中沸き立った熱で溢れだした
膿んだ傷を優しい針で痛め付けるように頬をゆるりと撫で上げた
ああ惨めでいとおしい君の恍惚そうな双眸に
見に覚えのない優越感にゆっくりと脳を侵食されていく

7/14/2022, 7:37:55 AM