大崎 翠

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それは私が小さい時の話。私はおてんば娘で、いつも虫かごと網を持ってモンシロチョウらしい蝶を追い回していた。そんなやんちゃな私を母は遠くでみていた。
私と母はいつもモンシロチョウらしい蝶をよく行く畑に行ってモンシロチョウを探していた。そこはレンゲ草の畑。辺り一面ピンク色に染まっていた。母が私を自転車から下ろすと私は一目散でレンゲ草畑にかけて行った。
私達だけだと思っていたら、先客がいた。私と同じ歳か、一つ年上かのその男の子も虫かごと網を持っていた。母が、この子も一緒に遊んでくれない❓と言ったらその男の子は私の手を繋ぎ蝶を2人して探した。そしてここに蝶いるよ❗️と小さな声で言ってきた。私はそーっと網を抱えてその蝶に目掛けて網をばさりと振りかざした。
逃げた…私は蝶が飛んで行ってしまった事に泣いてしまった。母はちょっと大丈夫⁉️と声をだして私のところまでやってきた。母はその男の子に謝っていた。その男の子のお父さんと見られる男の人が、シーと言った時写真を撮った。後日会う約束をして私達は帰った。
会う約束の日。男の子から茶色の封筒を渡された。
開けてみると1枚の写真。そこには私の髪の毛で休んでいるモンシロチョウがリボンのように映っていた。
私は男の子のおじさんにありがとうと言ってまた、男の子と仲良く遊んだ

5/10/2023, 11:02:13 AM