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 小雨の中、バス停でバスを待っていた。傘を持つ手の指先が、靴のつま先が、徐々に雨の温度に慣らされていく。
 体全体が雨に包まれて、このまま消えてしまいたい、と頭のどこかでぼんやりと思った。
 時折聞こえる車道の音。ひと気のないバス停。
 雨に佇む。

8/28/2023, 3:02:22 AM