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勿忘草

淑女が「美しい花だ」と言った
騎士はそれを摘み取ろうとして
川の濁流に呑まれた
騎士は手の中の花を淑女に投げ
「私を忘れないで」と消えていった

人は忘れる生き物
忘れることで 明日を生きられることもあるし
昔言われた一言を糧に
今日を生き長らえることもある

淑女はその花を髪に飾り 騎士を想い続けたという

騎士の言葉は
生きろ という呪いでもあり 愛でもある

2023/02/02

2/2/2024, 12:30:09 PM