蔣憎 鬼衛

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私はいつも同じ生活をしている、朝起きたら飼い主と朝の散歩、帰ってきたら飼い主は私の餌を準備し私に渡すと飼い主は私のごはんを怪物のように食べ始める、それを私は遠くで見ている。飼い主は食べ終わるとトイレに行き一時間ぐらい吐いていた、飼い主は帰ってきたらすぐに自分の保険証を持って走って出かけていった。私はお腹がすきながらも寝て待っていた。帰って来た飼い主は袋を持ちながらしんどそうな顔でソファーに寝ていた。私は怖かったが飼い主に近づき飼い主を起こした、起きた時の飼い主の顔はいまだに忘れられない、エンドロールが流れ平和が訪れたと思えばまた手強そうなボスが出現した時のような顔だった。飼い主は私の頭を撫でた。急の出来事で、しかもそんな顔で撫でられものだから思わずナルト走り気味で逃げてしまった。飼い主は泣きかけていた。何故泣きかけているのか私には分かった。自分の飼っている犬に逃げられる悲しさ寂しさ情けなさ、わかる。だからまた逃げる。遠く、遠くへ。これもまた面白い。これを面白いと思う私は、少し子犬のようだ。いや、子供のようだな。

    
            著者:我が妹 編集:蔣憎 鬼衛

10/13/2024, 2:23:41 PM