さて、あの頃私たちが毎日のように丁字路で交わした「ばいばい」には、たしかに「また明日ね」という意味が込められていた。学校の卒業を何度か繰り返すうちに「また」はいつの間にか明日のことではなくなり、いつかへの切実な祈りへと変化した。まるで未来にささやかな結び目をつけているようだ。【またね!】
3/31/2025, 4:19:42 PM