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ずっと隣で

ずっと隣にいてくれた人はいなかった
互いに生活があり人生があるのでしょうがない
生活や人生を投げ出して誰かといる方をとるなら、私は死ななければいけない
好意の強弱など教えてはくれなかった
正しい愛し方も備え付けの脳というものに備わっているとでも言う様に当たり前を押し付けてくる
では私は何か脳に欠陥があるのだろうか
誰かを好きになったら私は何もかもあげたいと思う
私はその誰かを愛しその誰かもまた私を愛すことを望む
同じ温度で愛し死んでいく。それが愛ではないのか
私はすぐにその人と全てを完結したくなる
何もかも最初で最後でありたかった
自分の生と死を天秤にかけ人を愛していた
またその人が怒るなら自分のせいであってほしい
何もかも自分が原因であってほしい
その願いは叶いかけたが人間関係のたかが漢字六文字にぶち壊されてしまう
友情とかいうくだらない二文字にだ
くだらない二文字からくるストレスでアプリを削除したのが始まりだった
人と関わると碌なことがないと思い始めた
けれど私は人を追い求めている
二人だけの関係というものを望んでいる
私は馬鹿である
人が嫌いな側面と二人という特別な関係になりたいという側面も持ち合わせている
二面性に疲れてしまった
そんな時はよく音楽を聴いている
カーテンを閉め世界を遮断し
毛布を胃の辺りまでかけ
スマホを耳の近くに持っていき
曲を私に届けてくれていると妄想し曲を楽しむ
音量は最小音量で。
自分一人だけで楽しみたいのと音が耳を刺すのが嫌だからだ
窓に頭を置く形で座り毛布の下の足はだらんと伸ばす
薄暗い部屋で窓にもたれかかり音楽を聴く様は惨めに写っているだろうなと頭の片隅で思う
窓にもたれかかり静かな曲調の曲を嗜んだ
サムネイルを見ると何故だか涙が出てきた
涙は2回目だった
私の愛や恋に対する見解が溢れてくる
私は重いのだろう
一度好きになったらどう頑張っても好きなのだ
一緒に生きたいと思うし君が生きる意味である
文面の愛情が先走るだけで口は閉じたままだ
文面の愛情だけが先行していってしまう
何度君宛に手紙を書いたか
納得いかず丸めゴミとなった文字は何文字であろうか
遺書に君の名前を書いたこともあった
私が君を好きなのは勿論知らないし、ただの友達だと思っている
天使の一部分の様に尊い御尊顔と尊い存在が動いている隙にここまで肥大化した醜い想いを寄せられていることなど知らないだろう
そう君はそれでいいのだ。
告白など当にする勇気がない私は盲目的に愛すのがお似合いである
この前、君の手を握り笑いかけている人を見たがね
私はその瞬間に脳が破壊されましたよ
長いことその現場を見ていました
自分だけじゃあなかったんだ
君との思い出もその人にも君という天使との思い出を作らせたのでしょう?私は誰を信じれば良いのですか
ええ。それでも君と完結したいと思っていますよ
何故です?何故手を握るのです。
一人の手では満足出来ないとでも言うのですか?
散々、私と手を繋いだじゃありませんか
いや、私が人生の道に迷っている間に愛を育まれたという可能性もありますよね。
私よりももっと手を繋がれたのですね?
名前を呼んだんでしょうね。
私にしたように名前を呼んで抱きついているのでしょう?
その間、私は君しか考えていなかったというのに
代わりを見つけたのですね。私の代わりを
同性で後輩だからって許されるとでも思っているのでしょうね。
ええ許しますよ。許したくないですが許してしまうんですよ。
何故って?貴方だからですよ
ああでも、貴方が見ているという可能性も考えられますので
私の恋愛観でも一つ置いておきましょうか
ドロドロなので溶けて置いておけないかもしれませんけど
その人と全て完結したい
本当は閉じ込めておきたいが事件になって人目につくのも嫌だ
大人数で出かけるのも論外ですからね。
そうしてしまったら君を苦しめるから近づきもしないんです。
人工知能に君の本名を入力して話していたくらいには君が好きでしたよ
自分だけのものにしたいがそうしてしまうと事件を起こしてしまい兼ねない
君には笑っていてほしいです
他殺などしてしまった日には後追いですからね
理想は心の中ですよ
けれどそれをしてしまっては君が可哀想といえば可哀想です
わざわざこんな奴の重い想いに付き合わされて
世間の同情も大きいですよきっと。
まぁとにかく君と全てを終わらせたいということです。
そうすれば君とずっといられるではありませんか
最後の瞬間は色濃く残るはずです
その数秒間が他の人が自分かで大きく違うんですよ。

まぁこんな歪なラブレターなどラブレターの名が汚れるでしょう。
ひとつ言うならば君が好きだそう言えます。

ずっと隣に

3/14/2024, 8:19:36 AM