少し周りより背が高い私のオフィスビル。
ここはここらでは中々のオフィス街。
もうすぐ月末なのに、このフロアにはもう誰もいない。
私もこの街の夜景の一つになってるんだろうな。
前は夜景が好きだった。
夜景が綺麗なホテルとかレストランとか。
好きな人とロマンチックなところで
ロマンチックな展開になりたいなと思ってた。
結局、夢は夢のまま。
いや、幻だったんだな。
幻ならずっとみてたい。
夢なら覚めないでほしい。
何度も願った。願うだけ。
もう、二度と観れないと密かに思いながら。
夜景の光はさっきより消えた。
あと、30分位でこの輝きも消えるだろう。
突然、机の上に降ってきたコンビニの袋。
同期の声と肉まんの香り。
夢でも幻でもなんでもいい。
もう一度…。
9/18/2022, 12:19:50 PM