大好きな人が居なくなった。
もう二度と会えないんだ、
分かってはいたのにな。
認めたくなかった。
「私を置いて行かないって約束したじゃん」
「ねえ、貴女はどこにいるの?」
ブランコに揺られながら一人で呟く。
幸い、夜に近い為か人通りが少なく、誰かに聞かれる事気にしなくても大丈夫そうなのが救いだ。
「私も終わりにしよーかな」
ギーっとブランコが揺れる。
「約束破っちゃうね」
ギ、ギー、と不定期になるブランコ。
貴女と約束したけど、その貴女はもう二度と逢えない。
ぶわっと風がブランコの背中を押す。
ふわふわしてて何処か心地よい。
貴女と二人で漕いだ時を思い出すなあ…
「ふふ、冗談だよ。まだ明日も見るからまたね」
2/2/2026, 1:30:35 AM