夜の帳を見上げる。古の光たちの天井画。命のゆりかごに住まう、小さなぼくらをあやすもの。肌を刺す冬の吐息に、あの光たちの故郷を想う。「彼らの宙も、こんなふうに寒いのだろうか」と。彼方を掴むように伸ばしたぼくの手は、ただ虚空を掻いただけだった。———————凍てつく星空
12/1/2025, 10:26:40 AM