小学生三年生のとき、僕は人を殺した。
でも、他の人は事故だと言っている。
だから、僕は捕まってもいないし寧ろ心配されている。
死んだのが僕の友達だったから。
喧嘩をして肩を押したとき当たりどころが悪くて、そのまま、逝ってしまった。
だから、僕は人殺しのようなものなのにあの子が転んだ不慮の事故だと、家族も、警察も、みんな言っている。
ちゃんと僕は言った。
「僕が押したせいで死んじゃったんだ」
そう言ったのに信じてくれなかった。
友達の親も僕を責めなかった。
そりゃそうだ。
僕の友達は、親に虐待をされていた。
だから、あいつらにとってはどうでもいいのだろう。
いなくなって清々しているのだ。
友達をあの駄目親から助けられなかった。
それとは逆に僕の手で殺してしまった。
きっと、僕を恨んでいるのだろう。
幾ら、態とじゃ無かったとしても。
僕の罪は逃れられない呪縛として、しがみついている。
# 11
5/23/2023, 4:40:04 PM