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頬をさらりと撫でた涼風に思わず顔を上げた。
空は澄み渡る一面の青。
道路脇の銀杏の木から落ちた葉が風で飛ばされて、視界の端を鮮やかな黄色が通り過ぎる。
葉が落ちて寒そうな木に、すぐそこまで訪れている冬の気配を感じた。

11/14/2024, 3:05:34 PM