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歯はガタガタと震え体の感覚は失われていく
今になって怖くなってきた
僕は孤独なんだと実感する前に首を横に振る
イカれてるほど面白いから。
恐ろしいほど思考はカラだが楽しくはある
自暴自棄という言葉が頭をよぎる
だから何だ
ウンザリなんだ
短い人生に終止符をつけてやる

冬とは冷たいものだ
生きるということに漠然と理由をつけたいと思いながら
去年までは頑張れていた
だがどうだろう?
今年の冬に入り
今や僕が存在しているのはなぜかも分からない
何かがプツンと切れた

意味のあるようで無意味なことをやめ
上着も着ずに、社会における自分の存在価値を考えながらあてもなく彷徨う
結論に達しない機械のように歩みを進め
何度も繰り返している

雪が降り始めたのを見て
僕は自分の居場所を飛び出した
それは突発的なものだったが計画的だったのかもしれない
自分が何をしたいのか
本質的なものを追い求めるが
それは雪に埋もれたように分からない
僕ってなんなんだろう…?

風景は変わらない
つまらなくて退屈だ
体の疲れに時間の流れを感じてひたすらに歩く
僕の心配をするものなど誰もいないだろう

僕とは無価値で無機質なものなのかもしれない
我ながらに笑ってしまう
強くなってきた雪に視界が奪われる
馬鹿らしい
凍えそうで白い息が出る
力を込めすぎた拳から血が滲む
心は無を求めるのに体は有を求める
そのことに憤りを感じる

もうどこを歩いているのかも分からない
近いようで遠い場所にいる
過酷な猛吹雪が僕に降りかかろうと
挑戦的に冬の中へと僕は飛び込んでいく
無敵な気さえするから


冬へ

11/17/2025, 7:33:13 PM