数年経ったのにあの時の自分の言葉が、時々脳内を乱反射する「行かないで」何度唱えても、彼女の足を止める事は出来なかったむしろ、速度は速まるばかり同時に、身体は震え、息を乱す音すら聞こえるそれに気づいた瞬間、怖くなった彼女の顔を見る勇気が、自信がなくなった僕は卑怯者だ、呼び止めておきながらそれを受け止める覚悟がなかったあの時、それでも呼び止めていたら…金木犀を眺める、最後に一緒に眺めた花香りが、陶酔を呼び込む
10/24/2022, 11:26:49 AM