言葉を覚え、意味も知らずに使いまわす子どもを見て私の母を思い出す。母の期待が重くて、でも応えたくて必死だったあの頃の私を。そして、あの頃の母も、ただ必死なだけだったのだと。長い月日が、すれ違いを埋めていく。母になった私が老いていく母が子どもに願うこと。それはきっと同じなのだろう。やっとあの頃の私が、報われる気がした。
10/30/2022, 11:18:18 AM