Open App

明け方の5時。
ざあざあとした雨の音で目が覚めた。
夏の終わりの雨は朝から夜まで降り続けて、僕の心にも雲をかけるかのようだった。

全てがしっとりとしていて、気持ちの悪さを気にしないようにしながら制服に袖を通す。予備の靴下もしっかり持ってから。家に鍵をかけて、駅まではしっかり降っていたけれど。

学校の最寄りの地下鉄。傘をさす用意をしながら階段を登って地上に出ると。

そこではもう雨はやんで。きらきらした朝だったよ。


空が泣く

9/16/2022, 12:56:21 PM