しろ

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「悪い選択」 #力を込めて

昔々、町には有名な不気味な洋館があった。この洋館には、盗賊から宝を守るために幾つもの罠が仕掛けられていたという噂が広まっていた。

ある日、探検家のジャックはこの洋館に興味を持ち、友人のリサと共に冒険に出かけることにした。二人は洋館のドアを開けて中に入り、ドキドキしながら探検を開始した。

部屋から部屋へと進む中、二人は見つけた部屋のドアを開けると、そこには宝石が散りばめられた宝箱があった。ジャックとリサは大喜びし、手を伸ばそうとした瞬間、床が沈み始めた。

「これは罠だ!早く逃げよう!」とリサが叫ぶが、ジャックは思いとどまった。「僕はこの宝を手に入れる!」

ジャックはリサの手を振り払い、宝箱に手を伸ばすと同時に、床が完全に沈んだ。すると、地下に広がる迷宮が姿を現した。

迷宮の中に入ったジャックは、次々と出口を探し続けたが、どれを選んでも迷路が更に広がるばかりであった。汗だくになりながらも、ジャックは途方に暮れることなく進み続けた。

数時間が経った頃、ジャックは迷宮の最奥で一つの扉を見つけた。取り囲む美しくも鬼気迫る雰囲気のなか、ジャックは胸を躍らせながら扉を開けた。

すると、そこには予測だにしなかった光景が広がっていた。洋館の中庭に出入りする扉が現れ、その向こうには美しい庭園が広がっているではないか。

ジャックは興奮し、庭園に飛び出した。長い冒険の果てに辿り着いた結末に、彼の心は喜びに満たされた。

しかし、その時、庭園を取り囲む高いフェンスの影に数々の罠が仕掛けられているのをジャックは気づくこともなく、一歩足を踏み入れた。

意識が遠のき、ジャックは罠の犠牲者として絶命を迎えてしまった。リサは迷宮で彼を待っていたが、彼の姿は永遠に戻らないままだった。

10/7/2023, 2:21:02 PM