東西

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 誰かのためになるならば、とはいうものの、その『誰か』に心当たりがなく自分は宙ぶらりんでただ漂っている。もちろん日々仕事で金銭を得ている以上何か役に立ってはいるのだろうけれど、余りにも社会奉仕的観念が胸のうちに存在しない。翻って、誰かに何かしてもらいたいという欲求も特になく、都市の中において孤立した存在を案外満喫しているのだ。

7/26/2024, 5:23:09 PM