木皿

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 終わらさないで。愛しい夢を。でも、いつか終わりはくるんだ。だから口にしないと決めたんだ。それなのに、なんで?なんで、終わらせようとするんだよ
「好きなんだよ、だから」
「違う、お前の好きは俺に向けられちゃだめなんだよ」
「誰だったら許されんだよ」
「瑞希のこと好きだって」
「あれは友達の好きだよ」
「なら、俺に対する好きもそうだよ、なぁ紫音、そうだって、だから」
なぁ、そんな悲しそうな顔しないでくれ。終わらせたくないんだよ。俺とお前の好きは実らせちゃだめなんだよ。紫音、好きだよ。でも、だめなんだよ
「あきらめねぇから」
そういって、紫音は去る。ごめん、ごめんな紫音

実らせたら、俺は事故死する。そしたらまた、このループになるんだ。なぜかわからない。これは瑞希の呪いなのかもしれない。瑞希は紫音がすきだから、俺を何度も殺してるのかもしれない。もしかしたら、紫音との恋が叶わなければ俺はこのループから抜け出せるのかもしれない。そう思って紫音をフリつづけた。そしたら紫音が俺を殺したんだ。紫音の愛は狂気に変わっていた。そして、またこの日に戻った。紫音を殺したらこのループから抜け出すことができるのかとも思ったが俺にはできなかった。だが、瑞希が紫音を殺してしまった。俺はショックて意識を失った、だが目覚めたらまた、この日に戻った。あぁ、なら自分で自分を殺したらと、試してみたがダメだった。そして、先程のあれ.......このままいくと俺が紫音に殺されるだろう。もう、好きな相手に殺されるのはしんどい。なら親友の瑞希に相談しようと瑞希のところにきていた
「やっときてくれたね、錬」
「え?」
「ふふ、驚いた?私はねずっと錬がここに来てくれるのを待ってたの。私が好きなのは錬、貴方だったんだよ?なのに紫音のこと好きになるなんてやっぱり許せなかったの。だから呪いをかけたの」
あぁ、やっぱり瑞希だったのか
「本当は二人だけの世界にしたかったんだけどね。ね?つらかった?苦しかった?私はね、もっと苦しかったよ。だからね?」

紫音のことは忘れて二人で抜け出そう?そういわれて、瑞希は俺の唇にキスをした。


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「次のニュースです。東京✕✕区✕✕で男女の遺体が発見されました。男性の身元は都安田 錬さんと見られ、女性は日比野 瑞希さんとみられ」

「錬.........終わらせないで、俺を置いていくなよ」
 瑞希はあの日、事故で生死をさ迷っていた錬を連れ出して、そして飛び降りたんだ。あぁ、錬錬錬錬錬錬錬錬錬錬錬錬錬錬錬錬錬錬、俺が守れなかったからお前は瑞希なんかと........
「あぁ、愛してる錬、だから俺もそっちにいくよ」
錬もうすぐ会いに行くからね。俺はナイフを握りしめて心臓を貫いた

11/28/2022, 12:20:33 PM