好き嫌い
花占いしようとして花をちぎった
そして鬱になった
俺は…いっときの遊び心で一生懸命繁殖しようとしている生き物の未来を踏みにじったのだ…
いつもそうだ…
蟻地獄にアリを落としたり…道路で伸びてるミミズを土に移そうとして死なせてしまったり…
友達の誕生日にねるねるねるねを贈ったり…
浮いている子を仲間に入れようとしてデリカシーのないことを言ってしまったり…
良かれと思って移動させたものが紛失騒ぎになっていたり…
暗い気分になりもう一度千切った
そしてどうでも良くなった
今ちぎった命など、自分程度に散らされる存在にすぎない
人から贈られる贈り物に喜ばない人間性なぞとるにたらない
浮いてる存在は1人で過ごせばいい
簡単に移動できるものなど自分が触れずともいつか消えていただろう
傲慢な気分になりもう一度千切った
そして温かい気分になった
この自然豊かな土地で、緑を守れたらどんなに素晴らしいだろう
食物連鎖を感じることができ、人の住まいに適応している生き物たちがみれる
気に入らないものも受け取ってくれる親友もいる
大勢で過ごすのも1人で過ごすのもいい
セキュリティの甘さが治安の良さを物語っている
花がなくなった
花びらでなく、紙を破るように花占いをしていた
次の花を探すことにした
その人間は、セルフコントロールができない
満たされることはなく次のターゲットを探す
ちぎられた花達は平和を祈っている
いつか、この事に気付いてくれますように
おわり
6/12/2024, 1:11:49 PM