「降りやまない雨」
あの日、突然降りだした雨。
まさか自分の身に降ってこようとは!
この先降り止む日が来るのか?
背中を丸めて下を向いたまま顔を上げられない。
青空を見上げる日は、もう2度と来ないのか?
だが、雨は徐々に小降りとなり、
やがて止み、
重く垂れ込めた雨雲の一部から
光が一筋見えた。
大丈夫、そう思った。
そう簡単にこの身は滅びない。
5月の眩しい程の青空を見上げ、
今日という日を生きている。
雨は忘れた頃に再び降ってくる。
強くなった私は多少濡れようとも動揺しない。
雨が降ってきたら傘をさせばよい。
誰かが傘を差し出してくれる。
雨は降りやまないかもしれない。
その時は、雨が降っていることを忘れればよい。
雨とは長い付き合いだ。
悪いことばかりではない。
雨に気づかされたことも多い。
心落ち着く雨音。
1人静かに聞きながら、
明日も生きていく。
5/25/2024, 10:28:54 AM