ずんちゃ

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雨が降っている。優しい、柔らかな雨だ。

ぬくもりさえ感じるその雨は、まるで彼女を優しく包みこんでいるかのよう。

その美しく神秘的な姿に、彼女に声をかけようとした私は息を呑んだ。




2〜3分見続けていただろうか。
ふとこちらを向いた彼女と視線が合った。




「あー!おそーい!!…は、ふぁ、ぶぇっっくしょい‼!!!
だぁー‼くしゃみでた〜!ずびっ…」



「うん。あんたに神秘さを感じた私がバカだった。
感動を返してくれ」


「は?」



11/6/2023, 11:41:07 AM