13年前の3月11日から私の時計は止まっている。
あの日、私は全てを失った。宮城県で生まれ育ち、東京の大学に進学して地元で就職。会社で出会った1つ年上の男性と結婚して二人の子どもにも恵まれた。優しい旦那に、いつも明るくて
私たち夫婦を笑顔にしてくれる我が家の太陽のような子どもたち。幸せだったし、それはいつまでも続くと思っていた……。そう、あの日までは。
震災がきた日、創立記念日で学校は休みだった。
旦那はそれに合わせて休みをとっていた。私は、いつもどおり出勤していた。職場は、小高い丘の上にある。そのため、津波の被害から免れることができた。しかし、海に近い我が家は津波でおしながされ全員が亡くなった。今でも、学校があったらと思うことがある。学校さえ休みではなかったら、いつもと同じように二人で出勤をしていたはず。今でも、家族みんなで食卓を囲むことができたのにと考えてしまう。その度に、みんな心配しているよね。弱いお母さんでごめんねって思ってしまう。きっと、新しい家庭を築いてほしいと思ってくれているはず。でも、私は他の誰の奥さんにもお母さんにもなりたくない。辛いけど、
生き残ったものとしてあなたたちの代わりに色々なことを楽しむつもり。何年後になるか分からないけど天国で待っててね。いっぱい、楽しいお土産話をもっていくから。
2/22/2024, 11:37:51 AM