借り物の命

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【小さなキセキ】


名も無い息吹を感じて 予測している

明日は晴れるかな

数え切れない歩数が生きた証になって

景色は色褪せてく

冷たい12月の朝 窓の外に鳴るありふれた街音


未来ばかり求めて今や過去に蓋をして

俯いた自分を消してきた

ある日キミは言ったね

青い空だけじゃ眩しすぎて疲れると


思い出したんだ 俯いたとき

そこには一輪の小さな花が咲いていたこと

幸せなときにしか見えない光があるなら

苦しいときにしか見つけられないキセキがある


ほら 見上げてみてよ 澄んだ夜空なら眩しくないでしょ

そこに映る月や星は太陽よりも輝いて見えた


心にそっと触れる優しい瞬きに見守られながら

小さなボクらは生まれたんだ



12/28/2023, 11:45:08 AM