声が聞こえる。遠く、私を呼ぶ声が。ひどく、ひどく寒い。体も動かない。何をしていたんだっけ。たしか──…そうだ、戦い続けていたんだ。みんなを守るために。仲間と、共に。けれど、そう簡単に事が運ぶわけもなくて。敵の凶刃に倒れてしまった。かなりの致命傷。もう、目を開けることも億劫なぐらい。意識が途切れそうになる。私を呼ぶ声は、止まない。諦めるわけには、いかない。みんなの為に。私の為に。その声に、応えよう。
9/23/2024, 9:13:53 AM