約4,5畳の狭い部屋。
2人の成人した、日本人の平均よりも
少し背が高い、男が2人。
その狭い部屋の中にいた。
何故狭いにもかかわらず,一緒に居るのだろうか。
部屋は,他にも相手いる部屋があり、
そちらの方が5畳以上あって
この部屋よりは断然広い。
俺らは一言も喋らなかった。
外は少し強い雨が降っていて、
俺らの「沈黙」の時間を、強調しているかのように、
外のアスファルトに打ちつけていた。
そして狭い部屋というだけあり、
壁も若干薄く、外の雨の音を響かせていた。
「なぁ。」
「ん?」
少しだけ声を発しただけで、
相手には全部が聞こえる距離。
好き
と言ったとしよう。、、
これは、雨の音で消し去ってくれるのか。
「……やっぱ、なんでもない。」
「?、そっか。」
俺は、
雨でも、しっかり通るこの
狭い部屋で、たった二文字の言葉を
伝えることは出来なかった。
この狭い部屋には、
疑問符が残った。
6/4/2024, 3:22:33 PM