クジラになりたいイルカ

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眠れないほど____

2022/12/ 05 小説日記

「よるのばけもの 住野よる」

夜になると僕はばけものになる。
昼になると俺はあっちーになる。

まるで私だと思った。






今日もいつもと同じように憂鬱に体を起こす。月曜日。これほど嫌な日はない。この日の朝が一週間の中で一番嫌いだ。そして、日曜日の夜も。

3年前からなぜか夜になると泣くようになった。自分がした過去の過ちや明日、私は『私』でいられるのかという不安。自己嫌悪をしながら日記を書いては泣きを繰り返しいつの間にか浅い眠りにつく。

3時間ほどは寝たけれど全く寝た気がしない。しっかり寝たとは言い切れないほどの眠気が今襲いかかってくる。正直夜のことはあまり覚えていない。なんで泣いていたのか。どんな感情だったのか。日記を開き思い出す。じゃないと夜の自分と昼の自分を区別できなくなってしまう。

夜のことをまとめると、

・自分のために人並み以上に勉強をサポートしてくれている母に対して自分はそれに対等な結果を出せていないことへの罪悪感。

・自分の意見を飲み込むことが前よりできなくなり、相手を傷つけ我慢することができなくなっている自分への怒り。

そんなことがひたすら書いてあった。


今日は曇りだった。そして、実力テスト。最悪の天気に最悪の日課に最悪の曜日。でも、授業中にコミュニケーションを取らなくていいと思うと少し楽だった。



今日も、夜が始まった。
夜は好きだ。でも、夜の自分は嫌いだ。
そんな私に勇気をくれたのは一つの小説だ。


住野よるさんの「よるよばけもの」。
私が初めての読んだ小説で初めて買った小説。
亡くなった先生がくれた図書カードで買った宝物。
読書感想文で金賞を取れた本。


今日も、昼の私も夜の私も本を読む。

12/5/2022, 2:00:45 PM