翠蘭

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窓から差し込む光がキラキラ輝いて
渋い声のおじいちゃん先生がBGMを奏でる

わたしは斜め前に目を向ける
少し猫背な背中
机の中に窮屈そうに詰め込まれた足
脇腹にシワの寄った白いワイシャツ
軽く座り直して窓を眺める横顔

とっさに教科書を立てて顔を隠す
「やばい。見すぎた。」
少し教科書をおろし、さりげなく周りを確認する
「バレてなさそう。セーフ。」
頬が緩み、小さくため息をつく

そしてまた一点を見つめる


これはわたしだけの秘密




「誰にも言えない秘密」

6/5/2024, 1:02:32 PM