公園を通りすぎるとき、ブランコが見えると、「ああ、こぎたいな」と思う。
大人になってから、ブランコに乗ることはなくなった。
だって目立つから恥ずかしい。子どもから「ママーあの人、大人なのにブランコに乗ってるー」なんて指を指されたら辛い。
それにブランコのほうが大人である私を拒んでいるときもある。昔ながらのブランコは撤去されて、子どもにしか座れないようなブランコが設置されているところがある。
だから、まだ私が乗れるようなブランコが残っているのを見ると、嬉しくなる。嬉しさも相まって、乗りたくなる。
私が何の躊躇いもなく、気持ち良くブランコに乗るためには、大人という外聞を捨て去るか、この世界の大人全員がブランコに乗るか。そのどちらかしかない。
願わくば、後者のほうであってほしいと思うばかりである。
2/1/2024, 11:46:51 AM