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物憂げな空


教室の窓際の席から見上げた空は
なんとも物憂げで、
まるで私の気持ちを映し出したかのようだった。
遠くで雷がなっている。

あ、傘持ってないや。

カリカリと問題を解く音が響く生ぬるい教室で
配られたプリントに数式を書きながら余計なことを考える。

朝の血液型占い最下位だったし、、

教科書に目をやる。
数式は間違ってない。
次の問題に取り掛かる…と、



バリバリバリバリバリドドーン!!!!!!!!



窓ガラスが震えるほどの音で
雷が鳴った。
ビクッと身体が揺れる。

「きゃーーー!!」
「うぉーー!びっっくりしたーーー!!!」
「えー⁉近く落ちたんじゃね⁉」

一気に教室が湧く。
少し、心臓がドキドキしている。
びっくりした、、。
友達と目を合わせニヤッとする。
窓の外はいつの間にか真っ黒の雨雲に覆われていた。

私の心はなぜか
少し晴れていた。


2/25/2024, 2:27:20 PM