枯葉
秋の色。
根本から「もういいよ」と言われた葉が私達の踏んでいる「地」に落ちてくる。
役目を終えたら子供達の遊びに使われるか踏まれるか、やり方は沢山ある。
だけれど枯葉は動けない。
私達の踏んでいる場所にいるのに動けない。
風に飛ばされるかぐらいだ。
とても可哀想なものだ。
夏に緑。
活躍できるくらいで本当は何もしていない。
私達の間違った思い込みに似ている気がする。
葉からしたら私達はきっと邪魔でずるい存在なのだろう。
そんなことを言いたくても口がない。
声が出ない。
歳をとった葉は今でも私達を憎んで踏まれて無能なまま散っていくだろう。
2/19/2023, 9:44:30 PM