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「僕と一緒に」
ここから逃げ出そう、そんな救いの手が自分をどこかへ連れ出してくれたらといつも夢見ていた。

しかし、現実はそう甘くない。
苦しい時は一生続くように感じるものだ。
長い人生で見れば一瞬の出来事でもその最中は永遠のように思えてしまう。
そんな苦しい瞬間を何度も何度も、何とか生き抜いて今がある。

漠然と救いの手を夢見ていた頃から随分と時は経ち、私は大人になった。
どこかへ連れ出してくれる誰かはいなかったけれど、事あるごとに心を支えてくれる誰かはいつも存在していた。
直接的な時もあれば、偶像的な場合も。
今は"僕(たち)と一緒にこれからも"、と何回も発信してくれる存在がいる。
あの日夢見ていた救いの手とは形が違うが、今の私を救う手であることは間違いない。

9/23/2025, 3:25:45 PM